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【日本百低山 No.55】 鋸山に登頂しました!(TEAM百名山)

今回、登山に選んだ山は日本百(名)山ではなく、初心者メンバーがいたので日本百(低)山 No.55の鋸山(のこぎりやま)にトライしました!

鋸山(のこぎりやま)は、千葉県安房郡鋸南町と富津市の境に位置する標高329.5mの低山で、正式名称は乾坤山(けんこんざん)といいます。山は擬灰岩から成り、建築などの石材として適しており、江戸時代から盛んに採石が行われていました。その結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることから、この名で呼ばれるようになりました。観光地のイメージが強い場所ですが、一歩山に踏み入れると照葉樹の緑濃い森やかつての石切場を整備した道跡など、歩いてこそ楽しめるポイントが多数あります。

1月初旬、TEAM 百名山の一行は早朝に金谷海浜公園駐車場で待ち合わせ合流したのち、近くの諏訪神社で安全登山をご祈願し頂上を目指します。

《本日のコース》:車力道(しゃりきみち)コース → 関東ふれあいの道コース → 鋸山山頂 →  日本寺 → 鋸山ロープウェー駅 です。帰りはロープウェーを使って下山します。

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金谷海浜公園〉 集合場所の金谷海浜公園からは、朝焼けの美しい海が臨めます。さあ、今日も一日頑張りましょう!

〈登山道〉 車力道コースを進みます。登山道脇には、台風による倒木が多数見られ自然の力を垣間見ます。

〈車力道跡〉 目を凝らすと登山道の脇に、車力道跡が現れます。山から切り出された一本80kg の房州石三本を「ねこ車」と呼ばれる荷車に載せ、麓まで運び降ろした道です。石を運ぶ人達は「車力(しゃりき)」と呼ばれ、主に女性でした。

〈猫丁場〉 石切り場の名残のある石壁には、名前の由来となった猫が彫られています。

〈ハート穴〉 刳り抜かれたハート型の穴から太陽光が差し込みます。ここから、関東ふれあいの道コースを進みます。

〈吹抜洞窟〉 登山道を抜けると、吹抜け状になっている岩壁の圧倒的な姿が広がります。

〈鋸山山頂-日本百低山 329.5m〉 無事に山頂まで到着しました。低山とはいえ気分爽快です!

〈地球が丸く見える展望台〉 海の向こうに見える富士山のある美しい眺望は、「関東の富士見100景」に選ばれるほど!富士山以外にも東京湾や伊豆半島などを見渡すことができる開放感ある絶景ポイントなので、是非訪れてみて下さい。ベンチで水分をしっかりとって、一息休憩した後、日本寺を目指します。

〈切り通し〉 岩壁を切り抜き作った道です。採石する際、良質な石材を求めて切り下ることになり、石切り場周辺が岩壁で囲まれた状態になります。そのため、石材やズリ(石の屑)の搬出道を作る必要があり、これを「切り通し」と呼び鋸山の至る所でみることができます。両側の壁面には、石を切り出した跡が横縞模様となって残っています。

〈観音洞窟〉 前方の石切り場跡は、良質な石材を求め、地層に沿って奥に掘り進んでいます。階段状の掘り残しは、崩落防止とも言われ、壁面には小さな観音様が彫られています。

〈岩舞台〉 鋸山の採石は江戸時代後期から始まり、最盛期には30 軒ほどの石の元締めがあり、金谷は石の町として栄えました。この岩舞台は、昭和60 年まで採石を続けた最後の石の元締め、芳家石店(鈴木四郎右衞門家)の石切り場跡です。「安全㐧一」の文字の上あたりで、ツルハシで切った跡からチェーンソーの跡に変わり、機械化された昭和33 年当時の石切り場がその高さであったことがわかります。

〈ラピュタの壁〉 窓のように開いた横穴は、良質な石材を求めて地層に沿い、奥へと切り進みできたものです。驚くほど垂直な、そして淡々と同じ間隔で石が切 り取られた跡は、まるで巨大な彫刻のようです。最大垂直面96m の絶壁である石切り場跡は、その壮大な景観から、天空の城ラピュタを連想させ、いつしか「ラピュタの壁」と呼ばれる様になりました。

〈日本寺ー百尺観音〉 鋸山の大半が、その霊域となっている日本寺(にほんじ)に到着しました。一歩山に踏み入れば、各所に石仏が点在し、いかにも霊山の趣となっています。その山頂の一角にあるのが、百尺観音。巨大な磨崖仏で、高さ100尺(約30m)というのが、その名の由来です。

〈地獄のぞき〉 空中に岩場がせり出したような展望台「地獄のぞき」があります。かつて石切場として人工的に造られた断崖で、垂直に見下ろす圧巻の景色が。眼下に金谷港、遠方には東京湾の景色が広がる、まさに絶景です。

〈日本寺大仏〉  日本寺の御本尊は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)です。東方浄瑠璃世界の教主で、瑠璃光を以て衆生の病苦を救い、病苦を救う医薬の仏様です。左手に薬壺を持っているのが特徴です。石造の露座の大仏で総高31.05m、丈21.3mに及び、奈良・鎌倉の大仏を抜いて日本最大の仏像です。参拝後にご朱印を頂きました。

〈東海千五羅漢〉  鋸山山頂(瑠璃光展望台)と日本寺大仏を結ぶ日本寺境内のメインルートに配された羅漢群(石仏群)です。風食によってできた洞窟に安置された姿は壮観です。大野甚五郎が生涯をかけて刻んだ石仏1553体は世界一の数です。

〈鋸山ロープウェー〉 本日の登山もロープウェーで下山するだけになりました!「鋸山ロープウェー」は、山麓駅から山頂駅を約4分で結ぶ、千葉県内唯一のロープウェーです。下山してランチを食べに行きましょう!

〈the Fish〉 ロープウェーで下山後、海岸線を歩いてオーシャンフロントレストラン「the Fish」を目指します。数量限定品の金谷名物あじフライお刺身セットをランチで頂きました。とても美味しかったです。

日本百低山 No.55の鋸山(のこぎりやま)を無事に登頂することができました。。TEAM 百名山の皆さん 楽しい一日をありがとう!